看護師を辞める理由として、結婚や出産、家族の介護などを挙げる人は多いですが、人間関係を理由に退職する人も多いのが実情です。人間関係の悩みは看護の仕事に限らず、どんな職場でも起こりうるものと言われていますが、看護の現場ではそういった悩みが特に生まれやすいのです。その理由として、まず一つ目に女性が多い職場であるが挙げられます。女性が多いと仲の良いグループや派閥が生まれやすく、グループや派閥に属していないだけで孤立してしまいやすくなります。大人の社会とはいえ、派閥同士の仲が悪かったり、派閥内で陰湿ないじめが生まれたりと気を使う職場も多いのです。次に二つ目がストレスの溜まりやすい仕事であることが挙げられます。看護師の仕事では1つのミスで患者の命を危険に晒す危険性もあります。そのプレッシャーの重さからストレスを感じる人も少なくありません。ミスを防ぐために上司から新人への指導も厳しくなりがちですので、特に新人は上司や先輩に対する苦手意識を持ちやすくなるのです。そして三つ目は人間関係の幅が広いことです。一般的な会社なら上司や同僚、部下が対人関係の中心になりますが、看護師はこれに加えて患者やその家族との関係が加わります。大きい病院なら診療科目も増えるので、多くの医師やスタッフなどとコミュニケーションを取る必要があります。このように幅広い人間関係が生まれることで、その分悩みも生まれやすいのです。一度、人間関係が悪化してしまうとなかなか修復することが難しく、仕事に行くことすらも嫌になってくるでしょう。そのような場合は、無理や我慢はせず、転職を考えてみることをおすすめします。